三和今橋ビル(旧鴻池銀行本店・旧三和銀行本店)


(1999年1月撮影)

 現在のUFJ銀行の前身である「三和銀行」は、1933年12月9日に大阪に本拠を置く「鴻池銀行」「山口銀行」「三十四銀行」が合併してできました。
 この建物は、「鴻池銀行」がかつて本店を置いていたところで、3行合併後も、1955年11月に新本店ができるまで、しばらくこの建物に本店が置かれていました。
 「ルネサンス様式」(外壁の1階が「ラスティカ積み」と呼ばれる石積み、上階の表面が滑らかで、最上部に軒蛇腹があるのが特徴)と呼ばれる様式を備えています。
 設計は、様式建築の名手、といわれた長野宇平治(1867-1937)で、第一勧業銀行神戸支店(1916年/解体済)、大倉精神文化研究所(1932/現存)などを設計しています。


    
名称三和今橋ビル
(旧鴻池銀行本店・旧三和銀行本店・旧東洋信託銀行大阪支店)
設計者長野宇平治
建築年1924(大正13)年
構造鉄筋コンクリート造 地上5階 地下1階
所在地大阪市東区今橋3丁目21
(現:大阪市中央区今橋2-6-17)
備考日本近代建築総覧No.33160


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