大手前看護専門学校(旧アベノ橋ホテル)



(2007年10月 南西側から)

(2007年10月 北側(JR線路側)から)

(2009年6月 南東側から)

昭和6年に「アベノ橋ホテル」として竣工しましたが、昭和18年に逓信省に買収され、戦後に大手前病院が改装し、 大手前看護専門学校として使用されていました。
1階には郵便局(阿倍野郵便局阿倍野橋分室)が入居していました。
アベノ橋ホテルは、織田作之助の小説「世相」の中で次のとおり触れられています。
「闇市を見物してしまうと、新世界までトボトボ歩いて行ったが、昔の理髪店はやはり焼けていた。 焼跡に暫らく佇んで、やがて新世界の軍艦横丁を抜けて、公園南口から阿倍野橋の方へ広いコンクリートの坂道を登って行くと、 阿倍野橋ホテルの向側の人道の隅に人だかりがしていた。」
2015年頃に解体され、現在その跡地にはホテル「ヴィアインあべの天王寺」が建っています。

  
名称大手前看護専門学校(旧アベノ橋ホテル)
設計者鈴木太吉(第1期)
八木工務所(第2期)
建築年昭和6(1931)年(第1期)
昭和10(1935)年(第2期)
構造鉄筋コンクリート造地上3階塔屋付
所在地大阪市阿倍野区旭町1-1-2
備考日本近代建築総覧No.33392
大阪人2001年7月号「発掘 The OSAKA」p65-67


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