「ゾーンバス」システムについて

 このページでは、大阪市営バス独特の「ゾーンバス」システムについて、簡単にご紹介します。

 この「ゾーンバス」システムは、従来の長くて複雑なバス系統を整理して、ターミナルや鉄道駅などを結ぶ「幹線バス」と、末端部分を受け持つ「支線バス」を組み合わることにより、定時性の確保と、車両の効率的運用を図った制度です。

 具体的には、ゾーンバス乗継指定停留所において「ゾーンバス乗継乗車券」をもらうことにより、追加料金なしに(運賃200円だけで)「幹線バス」→「支線バス」、「支線バス」→「幹線バス」の乗り継ぎが可能です。

ゾーンバス乗継乗車券

 バス系統図では、実線が「幹線バス」、破線が「支線バス」を表しています。系統番号に「幹」が付くのが「幹線バス」(無印、「臨」、「幹臨」も同じ)、「支」が付くのが「支線バス」です。
 でも、ちょっとややこしいのが「特」が付く系統で、この系統は途中までは「幹線バス」で、末端部分などで「支線バス」に変わります。ちなみに「特」系統は、バスの前と後の方向幕の系統番号の上に「 」と書いてあり、また、横の方向幕にある路線図のうち「幹線」部分(青色)と「支線」部分(だいだい色)が色分けしてあります。


 例えば、図の「特5」系統は、地下鉄喜連瓜破から上は実線、下は破線となっていますが、実線部分は「幹線」、破線部分は「支線」を表しています。
 「特」系統に乗っていて、一旦「幹線」部分と「支線」部分をまたがってしまうと「ゾーンバス乗継をした」とみなされてしまうようですので、もう乗り継ぎはできません。「幹線」→「幹線」、「支線」→「支線」という乗り継ぎもできません。

 この「ゾーンバス」システムは、大阪市営バスでは1974年11月28日に東住吉〜平野地区に導入したのが最初です。

 そして、2002年1月27日に「バスとバスの乗継割引制度」が開始されたのに伴い、幹線と支線の区別とゾーンバスシステムは廃止されました。


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