御堂筋線で転落防止装置設置編成の試験運行開始
(98.12.16朝日,12.18産経など)
大阪市交通局では、「ひとにやさしいまちづくり」の一環として、地下鉄御堂筋線の1編成(10両)に、駅ホームから車両連結部への転落を防止する「連結面間転落防止装置」を設置し、12月18日に回送列車で試験運行を行った後、12月19日から営業線で試験運行を開始した。
この装置は、固定枠・可動枠・保護布・ラバースプリング(ゴム製のバネ)等から構成されており、車両連結部に1対取り付けることにより、ホーム高さ20cmから135cmまでの間を保護布で覆い、70cmある車両連結部からの乗客の転落を防ぐ。
ホーム停止時には、ラバースプリングのバネ機能により保護布が張られた状態を保っているが、曲線を通過するときには可動枠が折り畳まれながら通過し、曲線を通過すると扇のように開く機構となっている。
1999年1月下旬に、御堂筋線の1編成と堺筋線の1編成にも同様の装置を取り付け、営業線におけるカーブ通過時の動作や耐久性などについて調査し、その結果を考慮して、今後順次取り付けていく予定。

新20系第12編成に取り付けられた転落防止装置(12.25梅田駅)
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