大阪市交通局の1997年度決算
(98.9.19産経,読売,毎日,朝日,日経など)
大阪市交通局は9月18日、1997年度の決算を発表した。
昨年7月の運賃値上げで営業収益は増えたものの、長堀鶴見緑地線の減価償却費などが増えたことにより、赤字額が増加した。
決算の概要は次のとおり。
○営業収益 1,918億1,100万円(前年度比13.4%増)
○年間赤字額 239億7,600万円(前年度より約20億円改善)
・地下鉄・ニュートラム 約235億4,800万円
・バス 約4億2,800万円
○累積赤字額 2,627億8,700万円
・地下鉄・ニュートラム 2,158億9,300万円
・バス 468億9,400万円
●地下鉄・ニュートラム
・一日あたり地下鉄乗車人員 262万2,500人(前年度比23,900人減)
・一日あたりニュートラム乗車人員 6万9,800人(前年度比1,700人増)
・一日あたり乗客収入 4億2,900万円(前年度比3.6%増)
・路線別経常収支比率(100円の費用でいくらの収益があるかを表す)
経常収支比率=(営業収益+営業外収益)/(営業費用+営業外費用)×100
全線平均 87.3
御堂筋線 146.4=唯一の黒字
谷町線 81.1
四つ橋線 76.8
中央線 76.3
千日前線 50.8
堺筋線 64.5
長堀鶴見緑地線 24.4
ニュートラム 76.8
●バス
・一日あたり乗車人員 30万5,800人(前年度比1万4,800人減)
・一日あたり乗客収入 4,530万円(前年度比1.3%減)
なお、大阪市交通局では、1995年から地下鉄職員の削減など経営健全化計画を進める一方、1997年11月に「公営交通事業改革調査委員会」を設置し、経営形態を含めた改善策を検討しているとのことである。
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