新「回数カード」、2月1日に登場
(交通局のポスターなどより)

 大阪市交通局は、1998年2月1日(日)から、全区数で使える新しい「回数カード」(大人券1種類=発売額3,000円、利用額3,300円分と、小児券1種類=発売額1,500円、利用額1,650円)を新たに発行します。割引率は現行の回数券(割引率9.1%)と同じです。これに伴い、現在1区〜5区までの区数別になっている「地下鉄・ニュートラム回数券」(11回券)と「バス回数券カード」(11回券)は1月31日をもって発売が終了されます(もちろん、有効期限まではそのまま利用できます)。
 ただし、割引率の高い「地下鉄・ニュートラム1区特別回数券」(割引率16.7%)、紙の「バス回数券乗車券」(割引率13.0%)及び「北大阪急行連絡回数券」は2月1日以降も引き続き発売されます。
 これにより1枚の「回数カード」で地下鉄・ニュートラムの全区数と市バスで利用できるようになりますが、それに加えて新たにOTS線でも利用できるようになります。

 ポスターより撮影

 新「回数カード」では、まず乗車時に1区料金分(大人200円)が差し引かれ、降車時に利用した区数金額分まで差し引かれることになります。現行では、例えば3区の回数券(1回270円)で1区分(200円)だけを利用した場合でも、きっちり1回分(270円分)差し引かれていましたが、そういうことはなくなりました。
 特徴は、(1)バスと地下鉄の乗継割引が適用されること(大人の場合、100円の割引)、(2)有効期限がなくなること、(3)新たにOTSでも利用できることですが、そのかわりに払い戻しができなくなります。また「レインボーカード」と異なり「スルッとKANSAI」の通用する他会社線(OTSを除く)では通用しません。
 利用の際は、現行回数カード同様に乗降時に直接自動改札機やバスのカード投入口へ直接投入できます。また、2人以上で利用する場合などのために、乗車前に券売機で普通乗車券に引き替えることもできます。ただし、回数カードの残額が1区料金(大人200円)に満たない場合は改札機が通れませんので、券売機であらかじめ不足額を足して乗車券に引き替える必要があります。
 発売場所は、現行の回数券と同様に、駅券売機、駅売店、定期券発売所(市バス営業所含む)、市営交通アクセスガイド(なんば)などです。

 新「回数カード」と現行「回数券」、そして「レインボーカード」との違いを表にしてみました。
新「回数カード」現行「回数券」レインボーカード
プレミアムはあるか?プレミアムありプレミアムありプレミアムなし
有効期限は?期限なし発売日の当月とその後3ヶ月期限なし
バスと地下鉄の乗継割引は?乗継割引あり乗継割引なし乗継割引あり
OTSで利用できるか?利用できる利用できない利用できる
他社線で利用できるか?利用できない利用できない利用できる(スルッとKANSAI
参加会社線のみ)
払い戻しはできるか?できない有効期限内ならできるできない

・精算機での利用の際のご注意
 ○ 回数カードの残額が不足する場合に、回数カードで精算することができます。
 ○ 定期券で乗り越しをする場合に、回数カードで精算することができます。
 × 普通券や回数券で乗り越しをする場合に回数カードで精算することはできません。
 × レインボーカード等「スルッとKANSAI」カードの不足額を回数カードで精算することはできません。
 × 相互直通区間(北急、阪急、近鉄、OTS線)から普通券・回数券で乗車し乗り越した場合、降車時に回数カードから地下鉄(ニュートラム)の料金を精算することはできません。
・券売機で引き替えできる乗車券は、普通券、地下鉄バス連絡普通券、OTS連絡普通券のみです。
・次の乗車券とは引き替えできません・・・共通一日乗車券、ノーマーカーフリーチケット、レインボーカード、北急・阪急・近鉄・南海との連絡普通券、北急連絡回数券


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