地下鉄・バス料金、7月1日値上げ

 大阪市は2月21日、平成9年度予算案に盛り込む交通事業の料金改定案をまとめました。
 地下鉄とニュートラムは初乗り1区を現行より20円上げて200円とするなど、平均9.7%アップとなります。ただし、地下鉄・ニュートラムの区数が7区から5区に変更されるため、「11.1km〜13.0km」と「23.1km〜」は実質的に料金据え置きになります。
 市バスの均一料金は、現行180円から200円に値上げされます。
 交通事業の値上げは4年ぶりで、7月から実施される予定です。

 以下の内容は、大阪市営地下鉄の各駅に掲示してある「市営交通をご利用のみなさまへ」と題するポスターからのものです。


○地下鉄・ニュートラムの区数が7区から5区に変更されます。
  同じ料金で利用できる距離が長くなり、利用しやすい料金制度となります。

【現行料金】
   1区  2区   3区   4区  5区  6区   7区
   180円  210円   240円   270円 300円  330円   360円
  0  3   7   11    15   19   23
   ├──┼───┼───┴─┬─┴───┼───┴────(km)
   0  3   7     13     19
     1区   2区    3区      4区       5区
     200円  230円   270円    310円     360円
【申請料金】
○共通一日乗車券、ノーマイカーデーフリーチケットの料金が据え置かれます
  共通一日乗車券(大人850円)、ノーマイカーデーフリーチケット(大人650円)は料金が据え置かれます。
  なお、ノーマイカーデーフリーチケットは、これまでの毎月20日に加え、新たに毎週金曜日にも利用できるようになります。

○市バス近距離通勤定期が新設されます
  市バスの近距離通勤定期(2km未満)が新設され、料金は据え置き(大人1ヶ月7560円)になります。
  また、2km以上のバス定期券については、どこでも乗り降りできる全線定期券(大人1ヶ月8400円)となります。

○市バス6ヶ月定期券が新設されます
  市バスの6ヶ月定期が新設されます。また、市バスの6ヶ月通学定期と地下鉄・ニュートラムに乗り継げる6ヶ月の連絡定期も新設されます。

○地下鉄・ニュートラム1区特別回数券が新設されます
  近距離利用者の負担感を緩和するため、地下鉄・ニュートラムの1区について、10回分の料金で12回分利用できる1区特別回数券(2000円)が新設されます。

 なお、1997年5月15日頃からパンフレット「市営交通ご利用の皆さまへ〜地下鉄・ニュートラム・市バスの料金改定を申請〜」の配布が開始されました。


大阪地下鉄・バス 7月1日値上げへ(97.6.10読売(夕)ほか)
 大阪市が申請していた市営地下鉄。ニュートラムと市バスの運賃改定について、運輸審議会(石川雅嗣会長)は、6月10日、申請通り認めるよう運輸大臣に答申した。
 この値上げは、1993年7月3日以来4年ぶりで、地下鉄・ニュートラムは平均9.7%、バスは平均9.4%の値上げ。6月17日の物価関係閣僚会議の了承を得て認可されれば、7月1日から実施される。
 運賃改定について大阪市交通局は、消費税率の引き上げ分の転嫁と、申請開業などに伴う設備投資、他の経費の増大によって悪化した収支の改善が目的と説明している。
 この値上げによる今年度の増収は、地下鉄・ニュートラムで約104億円、市バスで約13億円にのぼると予想している。

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