OTSの新車両、百済貨物駅に現る(97.6.23)

 6月23日付け産経新聞夕刊に、大阪港トランスポートシステム(OTS)の新車両が23日早朝、百済貨物駅(大阪市東住吉区)に到着したとの記事が写真入りで掲載されました。
 そこで、さっそく仕事が終わってから、百済貨物駅の最寄駅、東部市場前駅(大和路線)へ行って来ました。

 新聞記事によると、この新車両は、山口県の日立製作所下松工場に発注したもので、しばらくは百済貨物駅で保管し、8月後半には海底トンネルを試験運転するとのことです。
 両端部には、二つの赤い反射板がついており、青いビニールカバーで覆われていました。OTSと相互乗り入れする地下鉄中央線の軌間は1435ミリ、JRの軌間は1067ミリですから、今履いている台車は仮のものでしょう。外見は、新20系そのままですが(209系と瓜二つの東京臨海高速鉄道を想起させます)、前頭部の塗り分けと、OTSのロゴマーク、そして水色と青色のラインカラーが見分けるポイントです。
 編成は、西側(天王寺寄)から
  651-151-851-351-251-951
と読めました。形式名は、鉄道ダイヤ情報No.159(97年7月号)p82の「甲種鉄道車両輸送計画表」によると、「OTS系」と呼ぶようです。
 見学される方は、東部市場駅の改札を左へ、道に出ると右(東)へ向かい、大きな通り(今里筋)にぶつかると右に折れて「杭全(くまた)」のスクランブル歩道橋を渡り、関西本線の高架下までもどって、パチンコ「WOWOW」横の通路を入って東に行くことをおすすめします。また、大和路線の車窓からも見えます(王寺方面行きで東部市場前駅を過ぎてすぐ)。

 なおこれら車両はその後「南港・港区連絡線」に入場し、8月11日から試運転が開始されています。


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