並行路線比較
このページでは、大阪市交通局の並行路線との比較をしてみます。
○梅田(大阪)−天王寺(VS JR西日本)
| 区間 | 営業キロ | 運賃 | 通勤定期(1ヶ月) | 所要時間 |
地下鉄御堂筋線 | 梅田−天王寺 | 7.5km | 270円 | 10210円 | 14分 |
JR大阪環状線 | 大阪−天王寺 | 11.0km | 190円 | 5670円 | 20分 |
国鉄の分割民営化以前はほとんど運賃に差がなかったこの区間ですが、JRは1986年以降、消費税による値上げ以外はしていないため、運賃の差はどんどん開き、地下鉄の運賃は今やJRの1.5倍にまでなってしまいました。また、定期券に至っては、その差は約2倍となっています(通勤定期1ヶ月の場合、JR5670円に対し、地下鉄は10210円。)
でも、地下鉄のいいところとしては、大阪市の周辺部を遠回りしている大阪環状線に対し、御堂筋線はほぼ南北を縦断しているためなんといっても早いこと、JR東西線開業後運転本数が減った大阪環状線に比べて御堂筋線は運転間隔が短いため、あまり待たずに乗れることが挙げられます。また、なんば、心斎橋、淀屋橋といった、大阪の商業・経済の中心地が定期券で下車できるのも地下鉄の魅力です。
○難波−中百舌鳥(VS 南海)
| 区間 | 営業キロ | 運賃 | 通勤定期(1ヶ月) | 所要時間 |
地下鉄御堂筋線 | 難波−中百舌鳥 | 14.0km | 310円 | 10980円 | 23分 |
南海高野線 | 難波−中百舌鳥 | 13.2km | 320円 | 12390円 | 23分(各停) 17分(準急) |
1987年4月の地下鉄御堂筋線のあびこ−なかもず開通時に、南海が中百舌鳥を通過する列車を設定して、地下鉄に対抗(というより、いやがらせ?)したことで有名な区間です。現在でも高野線の急行・区間急行と、泉北高速相互乗入の区間急行はなかもずに止まりません。
この両者、到達時間、運賃ともいい勝負をしています。
でも、朝ラッシュ時の南海から御堂筋線に乗り換える場合なら、御堂筋線なんば駅北行きホームのあのラッシュを考えると、若干遅くてもなかもずから1本待てば必ず座っていける御堂筋線に乗り換えた方が賢明と個人的には思います。
○新大阪−梅田(大阪)(VS JR西日本)
| 区間 | 営業キロ | 運賃 | 通勤定期(1ヶ月) | 所要時間 |
地下鉄御堂筋線 | 新大阪−梅田 | 3.5km | 230円 | 9110円 | 6分 |
JR京都線 | 新大阪−大阪 | 3.8km | 160円 | 4730円 | 6分 |
所要時間は同じで、この運賃差ですから、この区間の需要だけならちょっと勝負になりません。
でも、そのまま淀屋橋やなんばに行きたい場合や、新大阪駅の北口からの乗降の場合は、乗換など歩く距離のことを考えると、地下鉄の方に若干の利があります。
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