大阪中央郵便局



(2004年11月)

(2008年5月)

(2008年3月)

逓信省の吉田鉄郎設計のインターナショナルスタイルの建築で、「モダニズム建築の最高峰」として有名な建築でした。
窓の高さが上層に行くほど5:4:4:3:2と次第に逓減している点が特徴的であり、この点は同じ設計者による東京中央郵便局(昭和6(1931)年)と類似しています。
一方で、外壁を東京中央郵便局の「白色」ではなく、「灰紫色」とした理由として、設計者は「防空上の見地のみからではなく、煤煙の多い大阪市として汚れの目立たぬ様特に灰紫色にした」と述べたそうです。
一切の余分な要素を排した機能美を特徴としていますが、柱と梁に囲まれた矩形全面をガラスの開口部とした点で、伝統的な日本建築と共通しており、特に夜間は窓の明かりがふすまを思わせます。
近代建築専門家によるDOCOMOMO JAPAN 登録リストにも登録されています。
2012年頃に解体されましたが、一部は保存されており、現在建設中(2024年竣工予定)のJPタワー大阪(仮称)のアトリウムの一部となるそうです。


     
名称大阪中央郵便局
設計者逓信省経理局営繕課(吉田鉄郎)
建築年1939(昭和14)年
構造鉄筋コンクリート造り7階、地下1階
所在地大阪市北区梅田3
備考日本近代建築総覧No.33056
DOCOMOMO JAPAN No.40
大阪府の近代化遺産No.1604


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